ムーチービーサに玄米ドリンク(黒糖・生姜入り)をどうぞ!!
祖母から伝承の健康長寿の一品! 泡盛にもOKよ~!
黒砂糖と生姜を効かせた玄米ドリンクは、沖縄の美味しいおやつ
『山秀で水跳ねかえる羽地村 バナナも実り愛に潤う』これは、沖縄復帰前、時の文部大臣・渋沢敬三氏と共に我が家を訪れた賀川豊彦氏の句である。旧羽地村(はねちそん・現在名護市の一部)は、沖縄一の米どころであった。春には緑の苗が水面に映え、秋には黄金の稲穂が夕焼け空の下、頭を垂れていた。まだ、多くの沖縄の地の生徒が芋弁当の頃だ。
ムーチービーサの頃(寒い時期)になると、祖母が良く作ってくれたのが、大きなハガマ(米2升炊きの鍋)に、多量の水を入れ、玄米をわずか2~3合入れ、コトコトと長時間、弱火でトロリとなるまで煮て、黒砂糖と生姜を効かせた熱々の玄米ドリンクだった。火鉢を囲みながら、ごはん茶碗に入れたこの熱々のねっとりした飲み物、どちらかといえば柔らか~い、おかゆのようなものだが、黒砂糖の甘み、ショ-ガの香りが、体の中に染み込みホッとしたものだった。
風邪をひいて学校を休みがちだった私には、美味しいおやつであり、体の芯まで温まるものであった。
簡単! 沖縄の玄米ドリンクの作り方レシピ
玄米ドリンクは、東京に出てから約50年、私が今でも、よく冬場に作る一品です。子どものおやつ用に、おもてなしのウェルカムドリンクとして。そうそう、この冬は、泡盛をチョイ足ししたら、「これは、うまい! 体が温まる~」と、人気であった。皆さんも、沖縄の温かい太陽を思い出しながら作ってみてね。今はミキサーなる便利器具や炊飯器でもできるから簡単だよ。レシピを紹介しましょ!
- 玄米を洗って、水を加えミキサーにかける。
- 鍋に多めの水を入れ、弱火でコトコトととろみがつくまで煮ていく。トロトロおかゆになるように。時折、アクを取ながら鍋底までかき混ぜる(玄米はドロッとして鍋底に固まる)。
- 黒砂糖とみじん切りした生姜、ちょっぴり塩を入れて自分流の甘さを調節する。食べる前にも、好みで生姜を追加すると良い。
高山流玄米ドリンクは、寒い日も暑い日も楽しみ方自由自在!
なお、高山流は、更に、ヒラ麦を入れたり、時には、小豆缶詰を入れたりします。沢山作り、小分けにして冷凍し、寒い日に外出先から帰って、チーンして、まず一口。あったまりホットするよ~。夏場には、冷たくしても美味しいですよ。
私は、おしゃれなコーヒーカップや漆器椀で出したり、時には、エディブルフラワー(食べられる花)を乗せたり、ある時は、泡盛を入れたりします。
ここで提案じゃ。
どうぞ、喫茶店でおしゃれに出してみて! 居酒屋で泡盛を入れて出してみて!
宴会の締めにもいいよ~!
沖縄のおばぁの知恵の一品をどうぞお試しあれ!
料理教室の人気メニューじゃよ! 体験見学も歓迎じゃよ!
(ハイサイ! ウチナータイム! 2019年2月号より再掲)
高山厚子
たかやまあつこ
1943年沖縄県旧羽地村(現在名護市)生。
名護高校・琉球大学卒。元東京都小学校校長。
沖縄料理研究家。修学旅行アドバイザー。
執筆、講演活動、料理教室(自宅&出張)などで全国を飛び回る。
NHKワールド・あさイチ等テレビ出演多数。
・琉球大学同窓会関東支部長
・著作『緑のカーテンの恵みを食べよう』他
アメブロ『空飛ぶあっちゃんのブログ』にて沖縄料理発信中
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