昆布のうま味を生かしたクーブイリチーのアレンジ編
春巻きに、丼に、ドリアに、お好み焼きに、ハンバーグや他に活用あれ!
昆布を食べる沖縄料理、クーブイリチー(昆布炒め)
昆布は江戸時代高級品。日本は琉球王朝を通して中国へ高級種の昆布を献上。残った劣等種と呼ばれた昆布を沖縄の人たちは、食べる料理に取り入れた(空飛ぶあっちゃんの 自由発想沖縄料理 〜食は笑顔を運び心を紡ぐ〜 第3回を参考にしてね)。近年、昆布が健康に良いと「食べられる昆布」としても店頭に並んでいる。
さて、さて、沖縄のクーブイリチーは味ク-ター(こってり味)だ。油で炒めるのが基本。しかも、沢山作るのが当たり前。特に、クーブイリチー(昆布炒め)は、鍋一杯に作りましょ。「家族少ないからそんなにいらないって?」言わないでね。
まずは、クーブイリチーの基本。
早煮昆布を軽く水に戻してから使用(つけ汁は昆布のうまみが残っているので炒める時のだしとして使用)。昆布の粘りが出ているので、包丁苦手な人はハサミで切っても良し。
沖縄のクーブイリチーは、こってり味がベスト
クーブイリチーはね、こってり味付けするのがベスト。油を熱し田辺に豚肉を炒め、クーブや他の具材を入れて、麺つゆや醤油、泡盛(酒)、砂糖などで炒めるだけだよ。高山流はね、豚肉、コンニャク、ニンジン、油揚げ、切り干し大根、ちくわ等、具沢山で炒めるの。大人の味にするには、隠し味に豆板醤を入れましょ。各具材が昆布と豚肉のうまみと溶け合って「美味しい」に変身するのよ。
クーブイリチーを、春巻きに、丼に、ドリアに、ハンバーグに
炒めたクーブイリチーは最高! そのまま食べてよし。小分けにして冷凍保存し、必要な時に他の野菜と炒めてもよし。ちょっと気取った料理には、春巻きの皮に巻いて、揚げない健康焼き春巻きにしましょ。具材が火を通しているので焼くだけでいいのよね。
お客さんに出すには、パリッと揚げるといいね。その他に、卵や冷蔵庫の野菜を加えて「クーブ丼」に。ある時は、冷蔵庫の野菜やハムなどにとろけるチーズをのせて「クーブドリア」に。ケッチャップで色付けもいいわねえ。ハンバーグにも入れてご覧。と、沢山のクーブイリチーが毎日の一品に早変わりで~す。
お店のランチメニューなどに加えると評判になりますよ!だって、一度に沢山炒めて臨機応変メニューができますもの。その折、昆布はね、体にいいのよと伝えましょ。
同じ要領でニンジンしりしりやモズクなどにも応用してね。
(ハイサイ! ウチナータイム! 2019年3月号より再掲)
高山厚子
たかやまあつこ
1943年沖縄県旧羽地村(現在名護市)生。
名護高校・琉球大学卒。元東京都小学校校長。
沖縄料理研究家。修学旅行アドバイザー。
執筆、講演活動、料理教室(自宅&出張)などで全国を飛び回る。
NHKワールド・あさイチ等テレビ出演多数。
・琉球大学同窓会関東支部長
・著作『緑のカーテンの恵みを食べよう』他
アメブロ『空飛ぶあっちゃんのブログ』にて沖縄料理発信中
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